2011年

2011年のユニットメンバーの受賞

西村和雄ユニット代表、Santa Fe研究所を訪問

  西村和雄ユニット代表が2011年11月6日〜11日まで、アメリカのサンタフェ研究所を訪問し、講演を行いました。

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  11月6日から11月11日の一週間、サンタフェ研究所(ニューメキシコ州)を訪問し、「経済理論」について講演を行い、また、同研究所員と共同研究を行ってきました。サンタフェ研究所には物理学者が多数所属しているということもあり、私の専門である非線形モデルについて、比較的理解し易い2部門モデルとその応用について講演しました。
  同研究所の経済学の研究においては、よりオーソドックスなモデルに沿った研究が行われている印象を受けましたが、数年前に同研究所で報告したときと違い、今回は、参加者の中に私が過去に発表してきた論文を事前に読んでいた物理学者もいて、聴講者の積極的な参加があり活発な報告会となりました。

  また、Jerry Sabloffサンタフェ研究所所長と会議を持ち、共同研究の可能性について双方の意見を交わしました。2012年10月、Sabloff所長と奥様のPaula Sabloff教授を、京都大学統合複雑系科学国際研究ユニットにお招きし、シンポジウムやセミナーにおいて講演して頂くことが決まりました。
  加えて、サンタフェ研究所の創立者の一人、David Pines教授と会合を持ち、サンタフェ研究所、京都大学が支部の一つとして機能しているICAMの今後の活動について話し合いました。その結果、2013年11月、ICAMワークショップを京都大学で開催することになりました。このICAMワークショップの目的は、ICAMの活動の一つとして、小中高の理科教育の水準を上げることを目標にした国際連携組織を作ることにあります。2012年5月にシカゴ大学で第1回ワークショップを開き、第2回を翌年11月に京都で開くという計画で、Pines教授と合意を得ました。

  現在の計画では、アジア各国のICAM支部からも研究者が参加し、そして、欧米からノーベル賞学者を含めた国際的な研究者も参加することになっています。 計画が具体的になり次第、HPやニュースレターを通して、ユニットの皆様にもご報告いたします。いずれのプロジェクトも実り多いものになりますよう、皆様のご協力をお願い申し上げます。