設立目的・目標

複雑系科学の基礎研究と統合複雑系科学の構築

    複雑系科学の基礎研究を始めとし、複雑で多様な要素がネットワークを構成することによって創発される時間・空間秩序の解析やモデル化、あるいは自然・物理現象、環境、社会システムの自己組織化、意識、人間行動の創発現象などの研究を学内外との協力体制のもと、複雑化・多様化する諸問題の解決を目的として研究を行います。また、統合領域の学問の開拓を目指し、分野横断的な学際研究として、経済学、数学、物理学、計算機科学から、工学、認知科学までの最先端研究を包括する新たな統合複雑系科学の構築をめざしています。

海外との研究交流と若手研究者育成

   本ユニットの特徴の一つは、世界中の有力な大学の複雑系研究者を網羅する研究ネットワークを構築し、特に州立カリフォルニア大学複雑系研究所(ICAM)やサンタフェ研究所との京都大学側窓口として機能していることにあります。海外との連携を強化、実質化するために、海外の複雑系研究機関との間で以下の研究活動を行っています。
  1.研究者の、相互交流と共同研究
  2.ポスドク、大学院生の相互交流
  3.共同によるシンポジウムの開催
  4.京都大学、ICAM、サンタフェ研究所、海外の研究機関との間での
    国際共同シンポジウムの開催
  5.教育・人材育成の推進および相互支援
  6.研究施設、設備、資源の相互利用